「朝は起きられないのに、夕方の部活だけ行くのはアリですか?」周囲の目が怖くて悩むお母様へ。
「朝、どうしても起きられなくて学校の授業は休んだのに、夕方になると『部活だけ行ってくる』と言って出かけていく我が子」
その姿を見送るお母様の胸の内は、本当に複雑ですよね。
「部活に行けるくらい元気なら、少しでも授業に出てほしい」 「学校の先生や他の保護者から、都合がいいサボりだと思われているんじゃないか…」 「部活だけ行かせるなんて、親として甘やかしすぎ?」
学校への申し訳なさや、周囲からの冷たい視線が怖くて、夕方になるたびに胃がキリキリと痛んでいるお母様。本当に、毎日気を張り詰めて頑張ってこられましたね。
結論から、プロとしての意見をお伝えします。 「部活だけ行く」のは、大アリ(大正解)です。むしろ、ここを制限せず、どんどん行かせてあげてほしいのです。
「でも、多くのネットの記事には『明日の朝に響くから、無理はさせないように』って書いてあるし、実際、部活に行った次の日は疲れて朝から起きられないんです……」
そう心配されるお母様、私の答えはこうです。 「楽しいことをして疲れて、次の日朝から学校に行けない。……これの何が悪いんですか?全然OK、大歓迎です!」
なぜ、翌日起きられなくなっても「部活だけ行くべき」なのか? 自律神経の仕組みと、お子さんの心の中で起きている本当のことを、優しく紐解いていきますね。
結論、部活だけでも全然OK!
子供を社会から孤立させない事が一番重要です。
友達がいるから学校が楽しい。好きなスポーツ(部活)をしているから楽しい。これは学生だけの特権です。
私が見てきた子供さん(高校生)でも好きな女子バレーボールの部活には頑張って行っていました。
さすがにプレイヤー(選手)としては無理があったようで、のちにマネージャーになっていました。
好きなことをやめさせる=モチベーションが下がるだけになります。
無理はさせたくないではなく、少しの無理をしないと今の自分の状態もわからないですよね。
「部活やってみたら」「行ってダメだったら休ませてもらいなさい」それでいいんです。
なぜ?「授業は無理で、部活だけ行ける」科学的な理由
お父様や学校の先生から「部活に行けるなら、授業も出られるだろう」と言われると、言い返せなくて悔しい思いをしますよね。でも、これは根性論ではなく、自律神経の純粋な「生理現象(バイオリズム)」で完全に説明がつきます。
① 自律神経のスイッチが入るのが「午後」だから
起立性調節障害のお子さんは、午前中は自律神経(交感神経)が全く働かず、身体が「強制スリープ状態」になっています。 しかし、午後から夕方にかけて、ようやく自律神経のエンジンがゆっくりと動き始めます。 つまり、「夕方の部活の時間」になって、ようやく身体が動くレベルまで回復しているだけなのです。決して朝サボって、夕方だけ都合よく元気になっているわけではありません。
② 授業(じっと座る)よりも、部活(動く)方が脳に血がめぐるから
「部活で運動する方が疲れるのに、なぜ机に座る授業ができないの?」と不思議に思いますよね。 実は、起立性調節障害の子にとって、「静かにじっと座り続けること」が最も身体に負担がかかります。重力で血液が下半身に溜まり、脳が酸欠になって頭痛やめまいを引き起こすからです。 一方で、部活(特に運動部)のように身体を動かすと、ふくらはぎの筋肉がポンプの役割をして、脳にしっかりと血液が送られます。だから、部活の方が「身体が楽に動く」のです。
「楽しいことで疲れて、次の日起きられない」は、むしろ大歓迎な理由
多くのポータルサイトや専門家は「無理をさせないで、明日の朝のために体力を温存しましょう」と言います。 しかし、私はそうは思いません。
起立性調節障害になり、学校に行けなくなると、子供たちはものすごいスピードで「自信」と「笑顔」を失っていきます。 「自分はもうダメだ」「みんなに置いていかれている」「社会から取り残されている」 そんな真っ暗な部屋の中で、じっと体力を温存しているだけで、本当に身体と心が元気になっていくでしょうか?
そんなことはありません。 お子さんにとって、部活に行き、仲間と笑い、大好きなことに没頭する時間は、失いかけた「自分の居場所」と「笑顔」を取り戻す、薬よりも効く最高のリハビリです。
楽しいことを全力でやって、心が満たされて、ヘトヘトになって帰ってくる。 そして、その疲れで次の日の朝、起きられない。
「それで、何が悪いの?」と、私は大声で言ってあげたいのです。
「楽しかった!」「やりきった!」という心の充電(エネルギー)ができて初めて、自律神経はまた前を向いて動き出します。 「次の日起きられないから」と部活まで奪ってしまったら、お子さんの心は完全にポッキリと折れてしまい、回復はさらに長引いてしまいます。
「明日の朝の心配」なんて、今は一度ゴミ箱に捨ててしまいましょう。 楽しそうに部活へ行く我が子の背中を、ただ「いってらっしゃい!」と、笑顔で押し出してあげること。それだけで、お母様のミッションは大成功です。
学校の先生の目が気になって、精神的に辛いお母様へ
「理屈は分かったけれど、担任の先生に毎日『部活だけ行きます』って電話する私の身にもなってほしい……」 お母様、本当にその通りですよね。毎日その連絡を入れるだけでも、動悸がするほどのプレッシャーですよね。
そんな時は、お母様が一人で抱え込まず、学校側に以下のように伝えてみてください。
「専門の先生(治療院)から、『午後から自律神経のスイッチが入る病気なので、本人が動ける夕方の部活に行くこと自体が、最大の治療でありリハビリになる』と言われました。楽しいことで疲れて次の日休むこともありますが、今はそれが回復へのプロセスだと言われています。学校として、部活だけの参加を受け入れていただくことは可能でしょうか?」
プロである私(監修者)の言葉を、そのまま学校への「盾」として使ってください。 事前に学校側のOKをもらっておけば、お母様が毎日びくびくしながら欠席連絡をする必要もなくなります。
「周りの目が気になって、心が潰れそう」なときは…
「学校に相談する勇気が出ない」 「先生に冷たいトーンで対応されて、もう心が折れそう」 「夫が『部活だけ行くなんて甘やかすな』と怒るのを止められない」
お母様、そんな時はどうか一人で泣かないでくださいね。
起立性調節障害の看病は、学校や家族との「温度差」に、お母様一人がすり減ってしまうことが本当に多いのです。
まずは、あなたのその辛い気持ち、誰にも言えない本音を、私に吐き出して(棚おろしして)みませんか?
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「次の日起きられなくても大丈夫だよ」と、一緒にお子さんの背中を押してあげられる強い味方が、ここにはいます。 まずは、あなたの今の心の重荷を、以下から少しだけ降ろしていってくださいね。
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