「起立性調節障害だけど、修学旅行は行かせるべき?」一生に一度のイベントを諦めたくない親子のための、心が楽になるロードマップ

「もうすぐ楽しみにしていた修学旅行。みんなと一緒に、一生に一度の思い出を作らせてあげたい」 「でも、朝どうしても起きられない我が子が、本当に2泊3日の旅行なんて乗り切れるの?」

パンフレットを複雑そうな表情で見つめるお子さんの姿を見て、お母様の胸は今、不安と焦りで張り裂けそうになっていませんか?

「朝起きられずに集合時間に遅れたら、みんなに迷惑がかかってしまう」 「現地で体調が悪くなったら、誰が看病するの?」 「無理に行かせて、かえって体調が悪化したらどうしよう……」

学校への申し訳なさ、周囲への気遣い、そして何より我が子の体を心配するあまり、「いっそ、最初から行かないと決めてくれた方が、気持ちが楽なのに……」とさえ思ってしまう自分に、罪悪感を抱いているお母様。

本当に、一人でよくここまで悩み、考え抜いてこられましたね。

結論から、プロとしての意見をお伝えします。 行くか行かないかの最終判断は、「乗り物酔いの程度」から判断すべきです。

「えっ? 朝起きられるかどうかや、本人の『行きたい』という気持ちではなく、乗り物酔いですか?」

と、驚かれるかもしれませんね。 なぜ、乗り物酔いが修学旅行の合否を決める最大の基準なのか、そしてそれをクリアできればなぜ「大アリ」なのか、自律神経の仕組みとともにお話しします。

修学旅行は行きたい&行かせたいはみんな思っています。

私の患者様でも大きく2つに分かれます。起立性調節障害になってから乗り物酔いがひどくなり、短時間の車移動(20~30分)しか難しい…

そんなお子さんの場合は無理をしたくても無理できない状態と判断していいと思います。

「沖縄の修学旅行は飛行機だからあきらめました。」というご家庭もあります。

一生に一度のイベントだからこそ迷うのですがさすがにこういうケースはこちらも無理させません。

ですが乗りもの酔いは大丈夫というお子さんもいます。

そういう場合は是非修学旅行に行くことを前向きに考えてあげて良いと考えます。


結論:判断基準は「乗り物酔いの程度」にあり。これさえクリアできれば、翌日起きられなくても大アリ!

修学旅行で避けて通れないのが、新幹線、飛行機、そして長時間の「観光バス移動」です。

起立性調節障害(OD)のお子さんは、自律神経の乱れから、内耳の三半規管が非常に敏感になっており、「人一倍、猛烈に乗り物酔いをしやすい」という特徴があります。

もし、普段から車に乗るだけで吐いてしまうような重度の乗り物酔いがある場合、長距離のバス移動で現地に着いた時点で、お子さんの体力とライフライフ(自律神経)は完全にゼロ(赤信号)になってしまいます。これでは、現地を楽しむどころか、ただ苦痛に耐えるだけの旅行になってしまいます。

ですから、判断基準はとてもシンプルです。

  • ×「普段から少しの移動でも激しく酔ってしまい、薬も効かない」 → この場合は、移動自体がお子さんの体に大きなダメージを与えてしまうため、無理をせず「不参加」や「部分参加」を検討するタイミングです。
  • ◯「乗り物酔い対策(薬や事前の工夫)をすれば、なんとか移動はクリアできる」これなら、迷わず行かせてあげてください!

「でも先生、移動はクリアできても、やっぱり次の日の朝起きられなくなったら……」と心配されるお母様。 私の答えはこうです。

「楽しい修学旅行で全力で遊んで、ヘトヘトになって、次の日朝から動けない。……これの何が悪いんですか?全然OK、大歓迎です!」

「次の日の朝の心配」なんて、今は一度ゴミ箱に捨ててしまいましょう。乗り物酔いさえコントロールできるレベルなら、その「少しの無理(挑戦)」はお子さんにとって薬以上のリハビリになります。


「楽しいことで疲れて、次の日起きられない」は、むしろ大歓迎な理由

多くのポータルサイトや専門家は「無理をさせないで、明日の朝のために体力を温存しましょう」と言います。 しかし、私はそうは思いません。

起立性調節障害になり、学校に行けなくなると、子供たちはものすごいスピードで「自信」と「笑顔」を失っていきます。 「自分はもうダメだ」「みんなに置いていかれている」「社会から取り残されている」 そんな真っ暗な部屋の中で、じっと体力を温存しているだけで、本当に身体と心が元気になっていくでしょうか?

そんなことはありません。 お子さんにとって、部活と同じように、修学旅行に行って仲間と笑い、大好きなことに没頭する時間は、失いかけた「自分の居場所」と「笑顔」を取り戻す、最高のリハビリです。

楽しかった思い出、やりきったという「心の充電」ができて初めて、自律神経はまた前を向いて動き出します。

少しの無理(挑戦)をしてみるからこそ、「あ、自分はここまでならできるんだ」「このくらい動くと、翌日はこれくらいしんどくなるんだ」という、これからの生活の目安も本人の中に生まれます。

「帰ってきてから1週間くらいは寝込む覚悟で、思い出を買いに行かせよう!」 それくらいの大きな気持ちで、楽しそうに出発する我が子の背中を、ただ「いってらっしゃい!」と笑顔で押し出してあげること。それだけで、お母様のミッションは大成功です。


朝が不安な親子のための、プロが教える「修学旅行・3つの実践対策」

「乗り物酔いは薬でなんとかなりそう!でも、やっぱり現地の朝が不安……」というお母様へ。 修学旅行を「お互いが傷つかない場所」にするために、以下の3つの具体的なアプローチを用意しましょう。

① 「部分参加(現地合流・現地解散)」という選択肢を持つ

「朝一番の集合時間に間に合わない」という理由だけで、旅行すべてを諦める必要は全くありません。

  • 午前中の新幹線移動は諦めて、午後からお母様が車や電車で現地まで送り、ホテルのロビーでみんなと合流する
  • 1日目の夜、ホテルの部屋でおしゃべりする時間だけ参加して、翌朝は先に帰宅する このような「部分参加」を事前に学校側と相談しておきましょう。学校側も「不参加」ではなく「どうすれば少しでも参加できるか」を一緒に考えてくれるケースがほとんどです。

② 担任の先生に「自律神経の仕組み」を盾として伝えておく

学校側には、事前にこう伝えておきます。

「午前中は自律神経が働かず、血圧が極端に低下するため、どうしても朝起きられない時間帯があります。無理に起こそうとすると脳貧血を起こして危険です。朝はそっとしておいていただければ、午後(夕方)には自然と動けるようになります。本人が朝動けなくても、サボりだと思わずに見守っていただけますでしょうか」

お母様が一人で交渉するのが辛ければ、ぜひこの私の言葉を「専門家の意見」として学校にそのまま伝えてください。

③ 「みんなに迷惑をかけるかも」という子供のプレッシャーを外してあげる

お子さん自身も、「自分が朝起きられなくて、班のみんなに迷惑をかけたらどうしよう」と不安でいっぱいです。 ですから、出発前にお子さんにこう言ってあげてください。 「みんなとずっと一緒にいられなくても、少しでも行けた時間があったなら、それだけでお母さんは大成功だと思うよ。もし朝動けなかったら、無理せず先生に伝えて部屋で寝てていいからね」 この「逃げ道」を親が作ってあげるだけで、お子さんの自律神経へのプレッシャーは劇的に軽くなり、かえって朝動きやすくなることもよくあります。


「どうしても行けなかった」その時でさえ、無駄ではありません

どれだけ準備をしても、直前になってどうしても体が動かず、泣く泣くキャンセルすることになるかもしれません。

お母様、もしそうなったとしても、決して自分を責めないでくださいね。 そして、お子さんも責めないであげてください。

「修学旅行に行きたい」と思って、準備をし、行こうと葛藤したプロセスそのものが、お子さんにとっての立派な挑戦であり、大きな一歩なのです。

「今回は行けなかったけれど、行こうと頑張ったあなたは素晴らしいよ」 そのお母様の優しい肯定の言葉があれば、お子さんは何度でも立ち上がれます。


「相談できる味方」を、ここに用意しておきませんか?

修学旅行の時期が近づくにつれて、親具さん(親御さん)自身の不安はピークに達します。

「学校の先生に、どこまで詳しく相談していいか分からない」 「夫が『そんな体調で行かせるなんて無責任だ』と怒って、夫婦喧嘩になってしまう」

そんな時は、どうか一人でスマホを握りしめて悩まないでくださいね。

当サイトのLINE無料相談では、

  • 学校の先生へ渡す「説明のお手紙」の具体的な文面
  • 修学旅行を乗り切るための、家庭での前日の過ごし方 など、飯沼先生の臨床経験に基づいた具体的なアドバイスを、個別にお伝えしています。

お母様、あなたはもう十分に、一人で悩み抜いてこられました。 これからは、私たちがあなたの味方になります。

一生に一度の大切な思い出を、親子で笑顔で迎えるために。まずは、その胸にある不安を、以下からそっと吐き出してみませんか?

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