「起立性調節障害には鉄分が良い」って本当?サプリを補う前に知っておくべき、東洋医学から見た正しいアプローチ
「ネットで『起立性調節障害の原因は鉄分不足(フェリチン不足)』という記事を見た」 「朝起きられない我が子に、とにかく鉄分サプリやプロテインを飲ませているけれど、一向に良くならない……」
我が子の体を少しでも早く元気にしたい一心で、毎日必死に栄養のこと、食事のことを調べて頑張っていらっしゃるお母様。本当に毎日お疲れ様です。
起立性調節障害に鉄分が必要は本当の話、摂らせ方が重要
結論から、プロとしての意見をお伝えします。 「起立性調節障害に鉄分が必要」というのは間違いではありません。しかし、一般的に鉄分というのはサプリメントでは非常に体に吸収されにくい(摂りにくい)栄養素です。胃腸が弱っている状態のままサプリで無理に鉄分を流し込むのは絶対にNGで、かえって体調を悪化させてしまう原因になります。
「えっ? 不足しているなら、サプリで補うのが一番手っ取り早いんじゃないの?」
そう思われるお母様へ、東洋医学と自律神経の仕組みから、なぜ「まずはサプリをやめるべきなのか」、そして「本当に大切な正しい栄養の摂り方」を優しく解説しますね。
特に女の子には鉄分は重要です
そもそもですが思春期のお子様特に女の子には鉄分をしっかり取らせることはとても大切です。
整体を受けている起立性調節障害の女の子も「病院で貧血はない」と言われたそうです。
「成長期の女の子がふらつく=貧血」という考え方自体は正しいいです。
まず病院でも「貧血」を除外します。
ですが貧血でなくとも鉄分はかなり重要なのです。
医学的な事実:そもそも「鉄分」はサプリで摂るのが最も難しい
まず、お母様に知っておいていただきたい大切な事実があります。 実は、鉄分は数ある栄養素の中でも、トップクラスに「サプリメントでは体に吸収されにくい(摂りにくい)」という性質を持っています。
市販されている多くの鉄サプリ(非ヘム鉄など)は、胃腸に非常に大きな負担をかけます。ただでさえ吸収率が極めて低いうえに、胃の粘膜を荒らしてしまうため、大人でも「鉄剤を飲むとお腹が痛くなる、気持ち悪くなる」という人が多いのです。
つまり、健康な大人ですら摂りにくい鉄サプリを、体調を崩しているお子さんに飲ませても、体に吸収されるどころか、胃腸をいじめているだけになってしまいます。
現代の盲点:昔の日本人に「鉄不足」が少なかった本当の理由と、ひじきの真実
「じゃあ、サプリ以外でどうやって鉄分を摂ればいいの?」と思いますよね。ここで、少し意外なニュースのお話をしましょう。
数年前、国の食品成分表が改訂された際、「ひじきに含まれる鉄分が、これまでの10分の1に激減した」というニュースが大きな話題になりました。
なぜ、ひじきの鉄分が突然減ってしまったかご存知ですか? 実は、昔はひじきを乾燥させる前に「鉄製の釜」で茹でていたため、調理器具の鉄分がひじきにたっぷり移っていたのです。現代はそれがステンレス製の釜に変わってしまったため、鉄分がほとんど含まれなくなってしまいました。
この「ひじき問題」からも分かるように、医学的な文献でも「現代の家庭で鉄の調理器具(鉄鍋や鉄フライパン)が使われなくなったことと、子供たちの原因不明の体調不良(自律神経の乱れなど)には深い関連性がある」ということが指摘されています。
昔の日本の家庭では、鉄の鍋や鉄瓶を使い、毎日の調理の中で、器具から自然に溶け出した微量の鉄分を、家族みんなが「無意識のうちに」毎日少しずつ体に取り込んでいたのです。
お茶や野菜の「タンニン」が、鉄分を最高の状態に変えてくれる
ここで、ネットの常識を覆すとても面白い話をもう一つしましょう。
ネットを調べるとよく「お茶や野菜に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を邪魔する」と書いてありますよね。だから「お茶と一緒に鉄分を摂るな」と言われます。
ですが、それは『サプリの鉄』の話。昔ながらの『鉄の調理器具から溶け出す鉄』の場合は、全く逆なんです!
実は、鉄の調理器具から溶け出した鉄分とお茶のタンニンや、野菜(ほうれん草やゴボウなど)に含まれるタンニンが出会うと、鉄分が綺麗に溶け込んで、むしろ胃腸で「最も吸収されやすい状態(有機鉄)」に変化するという性質を持っています。
昔の人が、鉄瓶でお茶を淹れたり、鉄鍋で野菜をコトコト煮ていたのは、単なる習慣ではなく、「鉄とタンニンの力を活かして、一番体に吸収されやすい形で鉄を摂る」という、もの凄まじい生活の知恵だったの見事な証明なのです。
現代は、軽くて便利なアルミ鍋やステンレス、テフロン加工のフライパンが普及したことで、家庭の食事からこの「最高の鉄分」が完全に消えてしまいました。現代の子供たちの鉄分不足は、お母様の料理の手抜きのせいではなく、こうした「ライフスタイルの変化」が引き起こした時代の盲点なのです。
東洋医学の視点:どんなに良い栄養を入れても、吸収する「器(胃腸)」が壊れていたら意味がない
多くの栄養学のサイトでは「鉄分が足りないから、鉄を入れる」という足し算の話ばかりをします。 しかし、臨床現場で多くのお子さんを見てきた私から見ると、一番大切な視点がすっぽりと抜け落ちています。
それは、「お子さんの胃腸は、今、その鉄分を受け止められる状態ですか?」ということです。
起立性調節障害(OD)のお子さんは、朝から自律神経がうまく働いていません。自律神経が働かないということは、内臓(胃や腸)の動きも完全にストップしている(お休みモードになっている)ということなのです。
東洋医学では、この胃腸のエネルギーが落ちている状態を「脾胃(ひい)の弱り」と呼びます。
胃腸が完全にエネルギー切れで動いていないところに、ただでさえ消化・吸収にものすっごくエネルギーを必要とする「鉄分サプリ」や「濃厚なプロテイン」をドカンと放り込んだらどうなるでしょうか?
- 「お腹が張って、余計にご飯を食べられなくなった」
- 「胃がムカついて気持ち悪いと言い出した」
- 「便秘や下痢がひどくなった」
これでは、良かれと思ってやっていることが、かえって胃腸を痛めつけ、回復を遅らせる原因になってしまいます。栄養を入れる前に、まずは「栄養を吸収できる胃腸の土台(器)」を整えてあげることが、何よりも先決なのです。
明日からの新ルール:サプリをやめて、当院が推奨する「鉄の茶碗でお茶を飲む」から始めよう!
「じゃあ、お母さんは今何をしてあげたらいいの?」
そう焦るお母様、大丈夫ですよ。明日からサプリを一度お休みして、その代わりに、私の治療院で患者様たちに強く推奨している、ある簡単な習慣を始めてみてください。
それは、「鉄の茶碗(南部鉄器などの鉄製の器)でお茶を飲む」ということです。
毎日のお料理で鉄鍋を使いこなすのは少しハードルが高いかもしれませんが、これなら今日から誰でもすぐに始められますよね。
緑茶やほうじ茶をこの「鉄の茶碗」に注いで飲むだけで、お茶に含まれるタンニンと茶碗の鉄分が最高のタッグを組みます。胃腸で最も吸収されやすい状態に変化した天然の鉄分が、動いていないお子さんの胃腸に一切の負担をかけず、すーっと体に染み込んで内臓のスイッチを優しく入れてくれるのです。
お母様、毎日「しっかり栄養のあるものを食べさせなきゃ!」と、お肉やサプリを無理にすすめなくて大丈夫。
「サプリを飲むのをやめて、鉄の茶碗で温かいお茶をひと口すする。……これだけで100点満点、大正解です!」
胃腸が元気になってくれば、子供たちの体は自然と、普段の食事から鉄分や栄養を自分で吸収できるようになっていきますからね。
「私の食事のせい?」と自分を責めてしまうお母様へ
「私が今までちゃんとしたご飯を作っていなかったから、この子は鉄分不足で病気になっちゃったのかな……」 そんな風に、一人でキッチンに立ちながら、自分を責めて涙を流しているお母様。
お願いですから、そんな風に自分を責めるのは今日で終わりにしてくださいね。
先ほどもお伝えした通り、お子さんの鉄分不足は時代の変化(調理器具やひじきの製造法の変化)によるものが大きく、決してお母様の料理や愛情が足りなかったからではありません。自律神経のバランスが少し崩れて、一時的にエネルギーが切れてしまっているだけです。
「これを食べさせなきゃ」「あれは食べさせちゃダメ」というお母様のピリピリした焦りは、目の前のお子さんの胃腸をさらに緊張させてしまいます。
それよりも、「明日の朝起きられなくても、このお茶が飲めたらラッキー!」くらいの気楽な気持ちで、温かい一杯を用意してあげる。そのお母様の優しい笑顔こそが、お子さんの自律神経を緩める最高の特効薬になります。
「食事のことで、もうどうしたらいいか分からない」ときは…
「うちの子、朝はお茶さえも受け付けないんです」 「ネットの情報がバラバラすぎて、何が正しいのか分からなくなってしまった」
お母様、一人でその深い栄養の迷路に迷い込まなくて大丈夫ですよ。
当サイトのLINE無料相談では、
- 今のうちの子の状態でも、無理なく飲める鉄分スープやお茶の工夫
- タンニンを上手に活かした、子供が喜ぶ美味しいメニュー といった、食事やセルフケアに関する具体的なお悩みにも、飯沼先生の臨床経験に基づいて個別にお答えしています。
お母様は、もう十分に一人で悩み、頑張ってこられました。 これからは、私たちがあなたの味方になります。
まずは、お母様の肩の力をフッと抜くために。今の食事への不安や焦りを、以下から少しだけ私に分けてくれませんか?
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