「ただの怠けだろ」「お前の育て方が悪い」と理解してくれない夫や祖父母。家庭内で孤立し、一人で涙を流しているお母様への処方箋
「朝、起きられない子どもを見て、夫が『気合が足りない』『甘やかすからだ』と怒鳴る」 「義理の親から『あなたが一晩中スマホを見せているからじゃないの?』と育て方を責められる……」
起立性調節障害(OD)のお子さんを持つお母様にとって、我が子の体調不良と同じくらい、あるいはそれ以上に心を深くえぐるのが、「一番身近な家族からの無理解」ではないでしょうか。
朝、必死に子どもを守ろうと奮闘しているのに、背後から「怠けだ」「親の顔が見たい」と心ない言葉を浴びせられる。誰にも相談できず、夜中に一人で静かに涙を流していませんか?
まず最初にお伝えさせてください。 お母様、あなたは1ミリも悪くありません。そして、あなたの子育てが間違っていたわけでも、甘やかしたせいでも絶対にありません。たった一人で我が子の盾になり、孤独な戦いを続けてこられたあなたは、本当によく頑張っています。
今回は、なぜ夫や祖父母はこれほどまでに起立性調節障害を「怠け」と誤解してしまうのか、その心理的な理由と、家庭内での孤立からお母様の心を守るための3つの処方箋をお伝えします。
① なぜ伝わらない?夫や祖父母が「怠け」「育て方」のせいにする3つの心理
お母様がどれだけ「これは自律神経の病気なんだよ」と説明しても、なぜ夫や祖父母には響かないのでしょうか。そこには、彼らの脳や経験が生み出す「3つの心理的な壁」があります。
1. 「夕方や夜は元気」というODの特性が、過去の常識と矛盾するから
夫や祖父母の世代は、「病気=1日中寝込んでいるもの、熱が出るもの」という固定観念を持っています。 そのため、「朝は死んだように起きられないのに、夕方や夜になるとスマホを見て笑っている、ご飯をバクバク食べている」という起立性調節障害特有のタイムラグ(日内変動)を見ると、彼らの脳は病気だと認識できず、「ずる休み」「サボり」だと都合よく解釈してしまうのです。
2. 「精神論・根性論」で人生を乗り越えてきた成功体験があるから
特にお父様(旦那様)や祖父母の世代は、「しんどくても気合で起きる」「学校や仕事は這ってでも行くものだ」という厳しい環境を生き抜いてきた自負があります。 自分の成功体験が強すぎるため、「気合ではどうにもならない自律神経のエラー」が存在することを受け入れられず、「気合が足りないから起きられないんだ」と、自分の物差しだけで子どもをジャッジしてしまいます。
3. 「分からない恐怖」を、お母様のせいにすることで安心したいから
家族にとっても、我が子や孫が学校に行けなくなるというのは、本当はとても怖くて不安な出来事です。 しかし、その不安や原因を正しく理解する知識がないため、「母親の育て方が悪い」「お前が夜更かしさせるからだ」と“分かりやすい悪者(原因)”をお母様に押し付けることで、自分自身の不安から目を背け、心の平穏を保とうとしているのです。
② 家庭内の孤立から、お母様の心を守るための3つの処方箋
家族の理解を得ようと言葉を尽くしても、ぶつかり合って余計に傷つくだけなら、一度「伝え方」や「心の置き所」を変える必要があります。お母様が壊れてしまう前に、次の3つのアプローチを試してみてください。
処方箋1:お母様が説明するのをやめ、「第三者のプロの言葉」を渡す
お母様がどれだけ正論を伝えても、関係性が近い夫婦間では「感情のぶつかり合い」になってしまい、話を聞き入れてもらえないことが多々あります。
- 家庭での対策: お母様の口から説明するのを一切やめましょう。その代わりに、当院のような専門院のホームページ、解説動画、または起立性調節障害の専門書を、リビングのテーブルに「そっと置いておく」か、LINEでURLを1本だけポチッと送ってみてください。 「妻の言うこと」には反発する夫も、「専門家や医療のデータ(第三者の声)」として提示されると、驚くほどスッと冷静に受け入れるケースが非常に多いのです。
処方箋2:「夫を味方にする」のを諦め、外に本当の理解者を作る
「夫に一番に理解してほしい」と思うのは当然の願いです。しかし、そこに執着しすぎると、無理解な言葉をぶつけられるたびにお母様の心が削り取られてしまいます。
- 家庭での対策: 今は「この人に理解してもらうのは無理だ」と、心のシャッターを一度ガラガラと閉めてしまいましょう。家族に分かってもらえない寂しさは、同じ悩みを持つODの親の会や、お子さんの体調を100%病気として受け止めてくれる当院のような専門家にぶつけてください。 外に「あなたの頑張りを100%認めてくれる安全基地」を作ることで、家庭内で何を言われても「あぁ、また何も知らないで言っているわ」と、一歩引いて心を守れるようになります。
処方箋3:夫の小言から子どもを守る「避難ルート」をあらかじめ作っておく
お父様が朝、寝ている子どもの部屋に入って怒鳴り散らすような状況は、お子さんの自律神経(交感神経)を激しく刺激し、体調をさらに悪化させます。
- 家庭での対策: お父様が活動する朝の時間帯は、お子さんをお父様の視界に入らせない工夫(避難ルート)を仕込みましょう。 「体調が悪いときは部屋から無理に出てこなくていいよ。お父さんが出勤してからゆっくりリビングに降りておいで」と、お子さんとお母様の間だけで秘密の約束をしておきます。お父様に対しては「今、体調が悪いから私が看病している。触らないで」とお母様がパシッと盾になって境界線を引いてあげることで、お子さんの安心感は格段に高まります。
お母様が笑顔でいること。それ自体が、我が子を救う最大の治療です
家族の中でたった一人、子どもの味方であり続けることは、本当に孤独で、身を削るような作業だと思います。
ですが、覚えておいてください。お父様や祖父母がどれだけ厳しい目を向けようとも、お母様、あなたただ一人だけが「しんどいよね」「大丈夫だよ」とお子さんの全てを丸ごと受け止めてあげられていれば、子どもは絶対に潰れません。お母様の存在そのものが、お子さんにとっての唯一無二の安全基地なのです。
そのためには、お母様自身が限界まで無理をして、笑顔を失ってしまってはいけません。時には家事を手抜きして、自分の好きなスイーツを食べたり、一人の時間を過ごしたりして、ご自身の心のコップを労わりで満たしてあげてくださいね。
当院のLINE無料相談は、お子さんの体調のことだけでなく、
- 「夫や家族にどう接していいか分からない」
- 「誰にも言えなくて、毎日不安で押しつぶされそう」
といった、お母様ご自身の心の叫び、愚痴、辛いお気持ちを吐き出す場所としても解放しています。
お母様、あなたは決して一人ではありません。私たちがついています。まずはその胸に溜まった涙を、ここに全部吐き出してみませんか?

