「朝、起き上がると激しいめまい・立ちくらみがする」のはなぜ?起立性調節障害(OD)の脳の酸欠を防ぐ、起き上がる前の「30秒のモゾモゾ習慣」

「朝、ようやく目が覚めたと思ったら、頭を上げた瞬間に激しいめまいで倒れ込んでしまう」 「立ち上がった途端に目の前が真っ白になり、フラフラして動けなくなる……」

起立性調節障害(OD)のお子さんを持つお母様にとって、朝一番に我が子がめまいや立ちくらみで苦しんでいる姿を見るのは、本当に胸が痛むものですよね。

「ただの低血圧かしら?」「どうしてこんなに毎朝フラフラしてしまうの?」と、原因が分からず不安に思われている親御さんも多いのではないでしょうか。

まず最初にお伝えさせてください。 お子さんが朝、激しいめまいや立ちくらみを起こすのは、決して「気持ちの問題」や「体力が落ちているから」ではありません。自律神経のエラーによって、本来なら脳に届くべき血液が下半身に溜まってしまい、脳が一時的に『酸欠状態』に陥っているからなのです。

今回は、起立性調節障害の子どもたちが朝にめまい・立ちくらみを起こす医学的なメカニズムと、ベッドから安全に起き上がるためにご家庭で今すぐ実践できる「30秒のモゾモゾ習慣」をお伝えします。

① 起き上がった瞬間に何が起きている?「脳の酸欠」のメカニズム

健康な人の身体は、朝ベッドから起き上がったり立ち上がったりする瞬間、自律神経(交感神経)が瞬時に働いて「下半身の血管をギュッと収縮」させます。これにより、重力に負けることなく、血液をしっかりと脳まで押し上げることができるのです。

しかし、起立性調節障害のお子さんの身体では、この自律神経のスイッチがうまく働きません。

朝、急に体を起こすと、血管を縮める命令が脳からうまく伝わらず、血液が重力に引っ張られるまま、お腹や太もも、ふくらはぎといった「下半身」にドサッと溜まってしまいます。

その結果、どうなるでしょうか。

  • 心臓より上にある「脳」への血流が一気にスカスカになる
  • 脳が一時的に酸素不足(酸欠)に陥る
  • 脳を守るための防御反応として、強烈なめまい、立ちくらみ、目の前が暗くなる(シャットダウン)が起きる

お子さんが朝、起き上がれずにすぐ布団に倒れ込んでしまうのは、「これ以上頭を高くしていると、脳に血液が届かなくて危険だよ!」という、身体からの命がけの防御サインなのです。

② 脳の酸欠を防ぐ!ベッドの上でできる「30秒のモゾモゾ習慣」

朝の激しいめまいや立ちくらみを防ぐ最大のポイントは、「頭を上げる前に、下半身に溜まっている血液をあらかじめ胸や脳に押し戻しておくこと」です。

お子さんが目を覚ましたら、いきなり体を起こさせるのではなく、布団の中で横になったままできる「30秒のモゾモゾ習慣(3つのステップ)」を教えてあげてください。

ステップ1:足首のギッタンバッコン(10秒)

横になったまま、両足のつま先を「ピンと伸ばす」「手前にグッと引き起こす」という動きを交互に繰り返します。

  • 効果: 「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉がミルキングアクション(ポンプのように血液を押し出す働き)を起こし、足元に溜まった血液を上へと送り返します。

ステップ2:膝のパタパタ(10秒)

仰向けの状態で両膝を軽く立て、左右にパタン、パタンと優しく倒します。

  • 効果: お腹や骨盤まわりの大きな血管が刺激され、滞っていた内臓の血流がスムーズに動き始めます。

ステップ3:グーパー握り拳(10秒)

両手の手のひらをギュッと握って、パッと開く動きをリズミカルに繰り返します。

  • 効果: 末梢の血管に刺激が伝わり、全身の血圧をゆるやかに上げる準備(暖機運転)が整います。

このわずか30秒の「モゾモゾ」を布団の中で行ってから、「いきなり立ち上がらず、まずはベッドの端に腰掛けて1分ほど座る(座位をとる)」、その後ゆっくりと立ち上がるようにするだけで、朝のめまいの頻度や強さは劇的に軽減されます。

③ 整体の視点から見る、めまいが長引く子の「首と姿勢の共通点」

「水分や塩分をこまめに摂らせ、起き方にも気をつけているのに、どうしても毎朝の立ちくらみが良くならない……」

もしそのような状態が続いている場合、自律神経の乱れだけでなく、「首の骨(頚椎)の1ミリの歪み」が関係している可能性が非常に高いです。

当院でお預かりする起立性調節障害のお子さんの多くは、長年のスマホ操作や、体調不良によるうつむき姿勢の連続によって、首の骨のバランスが崩れ、首まわりの筋肉がガチガチに緊張しています。

実は、首の骨のすぐ横には、脳へ直接血液を送り込む「椎骨動脈(ついこつどうみゃく)」という大切な血管や、自律神経の重要なルートが通っています。 首まわりが歪んで硬くなっていると、いくら布団の中で起きる準備をしても、「脳への最後の関所(首)」で血流がストップしてしまい、脳の酸欠がいつまでも解消されないのです。

原因不明と言われる起立性調節障害のめまいも、この「首の歪み」と「骨格のバランス」を優しく整えてあげることで、驚くほど朝の目覚めがスムーズになっていくケースが多々あります。

「ゆっくり起きる」は、お子さんが自分を守るための大切な知恵

朝、なかなか布団から出てこない我が子を見ると、つい「早く起きなさい!」と言いたくなってしまうかもしれません。

しかし、お子さんは頭を上げたときの「あの激しいめまいと恐怖」を身体で知っているからこそ、本能的にじっと横になって身体が安定するのを待っているのです。

朝のフラフラは、決して怠けではありません。「今、一生懸命に脳へ血液を送ろうと頑張っている最中なんだね」と、お母様が温かく見守ってあげる安心感こそが、子どもの緊張をほぐす何よりの薬になります。

当院のLINE無料相談では、

  • 「我が子のめまいの強さに合わせた、朝の具体的なサポート方法」
  • 病院の検査では写らない、首の歪みや自律神経の緊張度をセルフチェックする方法

など、個別のお悩みにお答えしています。

毎朝のフラフラを根本から変えていくお手伝いをさせてください。ひとりで悩まず、まずは今のお母様の不安な気持ちを、私に聞かせてくれませんか?

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